予告












ふらん「不思議な夢を見たの……
    どこだか分からない、広い広い部屋の中。
    私は、誰かに呼ばれたような気がして、そこに立っていた。
    そして、ずっとずっと……誰かを待っていた」



 ―― テレビの中で華麗な弾幕戦闘を繰り広げた
    『弾幕天使フランドール・スカーレット』が……
    この春、今度は劇場で大暴れ!


ふらん「萃香ちゃん! お願いがあるの!」
萃香 「どこにあるかも分からない場所に、どうやって行けってのよ……」


 ―― 誰かに呼ばれるような夢。誰かを呼ぶような夢。
    ふらんの見た夢に導かれて、二人の少女が今、壮大な冒険の旅に出る。


れみい「初めまして。ふらんの姉の、紅月れみいよ」
萃香 (綺麗な人……でも、なんだか……)

ふらん「ねえパチェ、なんとか分からない?」
パチェ「親友の妹の頼みなら仕方がないわね……片っ端から資料を探してみるわ。手伝って、リトル」
リトル「かしこまりました」


蓮子 「空が見えた? なら、なるべく正確に思い出しなさい。
    そこがどこだか、私が教えてあげるわ」
メリー「ダメよ。私たち秘封倶楽部でさえもたどり着けなかった場所よ!」



 ―― そして姿を現す、新たな敵!
    美しき弾幕で人を狂わす、永遠帝国の一千万イナバ軍団!


輝夜 「いいかしら? イナバたち……必ずアレを手に入れるのよ」
てゐ 「お任せ下さい……クィーン・カグヤ!」



 ―― 「夢に見た場所」へ向かう少女達の行く手を遮る妖怪達!


みすちー「こんなところに子供が二人……よっぽど私の夕飯になりたいようねぇ」

チルノ「湖の平和を乱すヤツは、このチルノさまが許さないよ! 大ちゃん、いくよ!」
大妖精「だから、その大ちゃんって呼び方は……」



 ―― そして、少女達は、その手に剣を取る……


フラン「スカーレット・メタモルフォーーーーーーゼ!!」


 ―― 繰り広げられるのは、テレビシリーズを遙かに凌ぐ、蝶ド派手弾幕戦闘!


チルノ「見て驚きな! パーフェクト・フリーズ!!」

てゐ 「エンシェント・デューパァー!!」


 ―― もちろん鬼童少女も劇場サイズ!!


スイカ「ミッシング・パープル・パワーー!!」


 ―― 少女達の前に現れる、新たな仲間たち!


赤い服の少女「私たちの弾幕は、大勢を相手にするのが得意だからね」
黒い服の少女「ここは任せて、お前達は奥に行け」
スイカ   「……私たちの味方なの?」
白い服の少女「いつもめるぽりんを可愛がってくれてありがとう、ふらんちゃん」
フラン   「もしかして、あなたは……」


 ―― そして
    未来永劫溶けないと言われた氷が砕けるとき


レティ「触れてはならなかった。
    放たれてはならなかった。
    決して思い出されてはいけない『忘れ物』だった……」


リトル「落ち着いて下さい、パチュリー様!」
パチェ「行かせるべきではなかった! あの子達を行かせるべきではなかったのよ!」


輝夜 「ふたつの神器の力が合わさる時、それはあらゆる奇跡を生む光になるという……
    その奇跡、私が使わせてもらうのよ」
スイカ「例え永遠の時間をかけたとしても、ここを通しはしないよ。
    フランドール・スカーレットは……ふらんちゃんは、私が守る!」


フラン 「どうして私たちが戦わなくてはならないの、お姉様!」
レミリア「それが『神器』に選ばれた者の運命なのよ……抗うことは、出来ないわ」


 ―― 過去を刻む時計の針は静かに動き出し
    運命が、少女達を弄ぶ……



スイカ「フラン……ドール…………どうか、無事で……」


レミリア「こんなに月も紅いから……」
フラン 「こんなに月も紅いのに……」




 ―― 真紅に輝く月の見守る下で
    姉と妹の掲げるスペルカードが交錯する!!



レミリア「神槍『スピア・ザ・グングニル』!!」
フラン 「神殺『レーヴァテイン』!!」



 ―― 劇場版「弾幕天使フランドール・スカーレット - もうひとつの神器 -」
    二〇〇五年二月二十七日、ついに公開!!
    (するかもしれない)











 ―― そして誰もいなくなるか?


 「……さよなら、乙UNくん」






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