5-402 
5-402 ◆eE7CrvWPRg:2008/12/27(土) 02:38:41 ID:IdlXoF.E0
蓮台野夜行 Tr3 『東方妖々夢 〜 Ancient Temple』より

[ 妖蝶聞録 ]


[0:00]
嗚呼 空に浮かぶは 望月 狂ほしく 在れ

[0:16]
願はくば 遙か彼方の 輝ける 月讀之尊(ツクヨミノミコト) 我等照らさん
(訳:どうか遥か彼方に輝く月よ、私共を照らしてくだされ)

[0:33]
何處(いずこ)に居りても 判る樣(よう) 舞ひ落つる
[0:42]
花瓣(はなびら) 一片(ひとひら)


[0:48]
今も昔も 變(か)はらぬ御姿で輝く 遙けし彼方に 御座す望月の
[1:03]
照らすは 妖なる櫻の幹より 月夜にはらりと 落つる花瓣

[1:16]
薄紅(うすくれない)の 儚げな夢を想起さす 夜(よ)の闇へと溶ける 妖艷なる蝶

[1:29]
夜(よる)の闇は 薄紅色に 染(し)めるれど 望月照らす 袖濡らす我を
(訳:空を覆う夜の闇は、桜の花弁で薄紅色に染められていくのだが、
   満月は袖を濡らす私を照らし出している)

[1:42]
ほろり落つる 風に吹かれて花瓣が 其れを見てか 我も涙落とす

[1:56:50]
厭ふ事を 何處(いづち)かもせむ この世にて 儚く散りつ 花と我重ね
(訳:厭はしく思う事を、この先どうすれば良いのだろうか。
   この世で儚く散っていった花と、私自身を重ねて)

[2:10]
不意に晴るる 櫻埋めし夜(よる)の星空 見上げるれば 心晴るる樣で


[2:24]
嗚呼 聞こえてくる 風の音 さやさやと 鳴る

[2:40]
澄ましては 目には艨iさや)かに 見えねども 聞こえてくるは 儚き聲(こえ)
(訳:耳を澄ますと、姿ははっきりとは見えないのだけれども、
   儚げな虫や風の音が聞こえてくるなぁ)

[2:57]
何處に居るか分からねど 眺むるは
[3:07]
この果て無き夜(よ)


[3:12]
何時の世にでも この夜(よ)は永く續(つづ)いて行く 遙けき彼方の 月が照らし出す
[3:27]
櫻も 同じく咲き誇る 夭夭(ようよう) 照らされ 怪しくなり行く 不思議

[3:39]
儚き命 花瓣に込めた紅色を 歌に込め詠まうか この永き夜に

[3:53]
散つて行くは 儚げなb閨@殘(のこ)せども 後に殘るは 哀しき想ひのみ
(訳:散っていく桜の花弁は儚げな香りを残すけれども、
   それは直ぐに消えて、後に残るのは哀しい思いだけであることよ)

[4:07]
またもあれな 寂しさ堪へたる 人よ又 哀しきとぞ 想ひて袖濡らす

[4:20]
この憂しきを 想ひ知らでや やみなまし 櫻花散る事 無き世なりせば
(訳:この煩わしい嘆きを、そしてその様な感情を知らないで生涯を終えていただろう。
   桜の花が散るということが無い世の中であったのならば)

[4:34]
何時も何時も 想ひは募(つの)つて消えはせず 全て滿(み)たす そんな事は在らず


[4:47:50]
嗚呼 儚さのみ 殘すは 照らされ舞ふ 蝶
[5:01]
嗚呼 ひらりひらりと 音も無く 夢現の樣に
[5:15]
嗚呼 月に照らされ 光る櫻 涙の樣に 散る
[5:29]
嗚呼 夜を重ねて 降り積もる 薄紅色の 雪
[5:42]
嗚呼...

なんか、この曲を聴いてたら唐突に和歌が詠みたくなって、そこから色々と・・・。
Ancientって入ってるぐらいだし、なんかレトロちっく。だから敢えて昔風に。文法間違えてそう。
桜と月。大昔から歌に詠まれるぐらい美しく、儚い代名詞。
美しく表そうとすればするほど泥沼に嵌ってしまった不思議。哀しきことかな。
和歌は、西行の和歌から一部引用したりしてなかったり。おまけの訳はフィーリングです。

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